









まぶたのある魚は獲っちゃいけん。
彼らも元は、人間だでの──
*試し読みを商品画像からお読みいただけます。
発行 hoshiboshi
2023年11月刊行 B6判 202ページ
装画・フタツキ 装丁・mikamikami
個人作品集「星々の本棚」シリーズ3
人魚の伝説が残る手ノ町に住む、三人の小学五年生、都会から転校してきた自信家の「夏樹」、ほかに取り柄はないが水泳だけは得意な「いお」、地主の家の血筋で気の強い「コト」。泳ぎでいおに負けた夏樹はいおと親しくなるが、四年生の夏、いおは突然泳げなくなってしまう。土地の伝承を調べながら三人で作った人魚薬で、いおはふたたび泳げるようになるのだが……。
次第に解き明かされていく伝承の謎。駄菓子屋の水槽のなかの不思議な魚。禁忌を破ったいおに訪れる過酷な運命とそれぞれの決断とは。
しなやかな筆致で子どもたちの冒険を描いた長編ファンタジー。
〈目次〉
序章
1章 人魚の伝説
2章 金魚屋
3章 人魚薬
4章 いお
5章 さかなのからだ
6章 水が合う
7章 決闘
終章